かつて、栄華を極めた王国の住民達は、狂乱の魔術師に地下深くに囚われ続けている。
「魔術師かつて、栄華を極めた王国の住民達は、狂乱の魔術師に地下深くに囚われ続けている。
「魔術師を倒したものは、王国の全てを与えよう」そう言い残して、男はチリとなって消えてしまった。
アニメの冒頭は、不朽の名作ゲーム『ウィザードリィ』を思わせるようなナレーションから始まります。
- ドラゴンに襲われて、パーティーは全滅不可避
- 妹を救出するべくダンジョンに再び挑もうとするが、荷物は全部ダンジョンに置いてきてしまっていた。
- ドラゴンに襲われて、パーティーは全滅不可避
- 妹を救出するべくダンジョンに再び挑もうとするが、荷物は全部ダンジョンに置いてきてしまっていた。
- ライオスは妹ファリンを助ける為に無謀な行動にでる
- マルシルとチルチャックもライオスに同行することを決意
- 二人が付いてくることで、ライオスは別の新たな手段を思いつく
- 魔物を食べながらダンジョン探索
ドラゴンに襲われて、パーティーは全滅不可避
突然、ドラゴンブレスの炎で画面が埋め尽くされます。
一匹のドラゴンを前に、ダンジョンに挑む主人公であるライオスが危機的状況に陥ります。
ライオス達は妹ファリンのテレポートによって、危機的状況を脱出することができました。
ファリンをダンジョンに置き去りにして。
物語はここから始まります。
妹を救出するべくダンジョンに再び挑もうとするが、荷物は全部ダンジョンに置いてきてしまっていた。
装備を整えるにも、食料を買おうにも、金が無ければ始まりません。
それだけでなく仲間の内、ナマリ(♀ドワーフ)とシュロー(♂トールマン)が辞表を残してライオスパーティーから抜けてしまった。を倒したものは、王国の全てを与えよう」そう言い残して、男はチリとなって消えてしまった。
アニメの冒頭は、不朽の名作ゲーム『ウィザードリィ』を思わせるようなナレーションから始まります。
ドラゴンに襲われて、パーティーは全滅不可避
突然、ドラゴンブレスの炎で画面が埋め尽くされます。
一匹のドラゴンを前に、ダンジョンに挑む主人公であるライオスが危機的状況に陥ります。
ライオス達は妹ファリンのテレポートによって、危機的状況を脱出することができました。
ファリンをダンジョンに置き去りにして。
物語はここから始まります。
妹を救出するべくダンジョンに再び挑もうとするが、荷物は全部ダンジョンに置いてきてしまっていた。
装備を整えるにも、食料を買おうにも、金が無ければ始まりません。
それだけでなく仲間の内、ナマリ(♀ドワーフ)とシュロー(♂トールマン)が辞表を残してライオスパーティーから抜けてしまった。
残ったのは、マルシル(♀エルフ)とチルチャック(♂ハーフフット)の二人だけ。
とてもじゃないが、ダンジョンの奥深くに潜むドラゴンを倒してファリンを救出するのは不可能な状況だ。
なによりも早くファリンのもとにたどり着かないと、蘇生することができなくなってしまうかもしれません。
ライオスは妹ファリンを助ける為に無謀な行動にでる
ライオスは残った二人の仲間、マルシルとチルチャックにパーティーの解散を宣言する。
その決定に二人は驚くのだが、ライオスは冷静沈着と妹を救出する考えられる限りの手立てを口にする。
それは、単独でダンジョンに潜るという無謀な賭けでした。
ですが、それは唯一の手段でもあります。
単独ならば必要な資金も装備も最小限で済みます。
魔物との戦闘も、一人ならば回避しやすいため最小の戦闘回数で目的地に到達する確率は高いです。
ダンジョン飯を勝手に考察:作者が綿密に設定しているダンジョンを深堀
ここでダンジョン飯でのダンジョンの設定がどのようなものなのか、ライオスのセリフから考えだすことができます。
まず第一に、ダンジョンは入念な準備と様々な技能を持った仲間達とパーティーを組んで挑むものだということです。
最近のファンタジー小説だと、単独かもしくは少数精鋭により、チートスキルによるダンジョン攻略が多くてうんざりしていたので、こうした緻密な設定は見ていて好感を覚えます。
まず、ライオスパーティーの構成を勝手に考察してみました。(いちおう原作全巻読んでいますので)
ライオス(重戦士:ロールはタンク)
ナマリ (重戦士:ロールはタンク兼アタッカー)
シュロー(剣士:ロールは近接アタッカー)
マルシル(魔法使い:ロールは遠距離アタッカー)
ファリン(僧侶:ロールはヒーラー)
チルチャック(シーフ:ロールはサポート)
このように役職に応じた技能を持つ複数人のパーティーでダンジョンを攻略するというのは、ウィザードリィ―感があって見ていて勉強になります。
おそらく、ダンジョンに潜る以上は最低でもパーティーは五人以上は必要になるはずです。
装備やアイテム以外にも食料が必要なわけですから、長期間ダンジョンの中に潜っていられないでしょうし、何よりも一度潜ったらある程度の成果が得られないと、最低でもダンジョンの攻略の準備に要した資金を上回る儲けが無いと、パーティーは破産してしまうということです。
これによって、危険を冒してダンジョンの奥に深く潜って全滅してしまう冒険者が後を絶たないという構図が自然と頭の中に広がります。
マルシルとチルチャックもライオスに同行することを決意
ファリンを妹のように思っているマルシルは当然ながら、チルチャックもライオスに同行することを告げる。
個人的にだが、鍵開けやトラップ解除ができるチルチャックがいなければ、ライオス単独ではダンジョンの深奥に最速で辿り着くことは不可能だったのではないかと思います。
何よりも、モンスターとのエンカウントは気配を察知すれば回避できるでしょうけど、トラップは門外漢のライオスには避けようがないです。
つまり、単独で潜っていた場合、ライオスはトラップで早々に死んでいた可能性が高いのではないかと、勝手に考察します。
二人が付いてくることで、ライオスは別の新たな手段を思いつく
「どんなことがあろうと、ついてくるんだな」、ライオスは二人に語気を強くして聞きます。
そんなライオスを訝しがりながらも二人は頷くのだが、表情はどこか不安げです。
一体、ライオスは何を考えているのでしょう?
魔物を食べながらダンジョン探索
残った資金を全部装備に回す代わりに、食料は現地調達することをライオスは二人に告げます。
つまりは、「倒した魔物を食べれば食料を買わなくて済むじゃん。荷物は軽く済むし、お金の節約にもなって一石二鳥じゃん」ということです。
これには二人は唖然とします。
特にマルシルは激しく拒絶します。
手始めに、目の前に出現した歩きキノコを倒したライオスがその魔物を食べようとしたときのマルシルの絶叫には思わず笑ってしまいました。
声優さん、良い演技しています。👍
ダンジョン飯を勝手に考察:ダンジョン内のモンスターについて深堀
さて、ライオスが持っていた「魔物調理ガイドブック」的な本が示す通り、この世界では魔物を食べても問題がないということになります。
ライオス曰く、ダンジョンには明確な食物連鎖が存在している。
その言葉から推察するに、魔物は生物だということです。
私がファンタジー小説を書くとき、魔物は魔力or魔素によって変質してしまった元生物として設定することが多いです。
何故なら、大好きなRPGゲームに登場するモンスター達は、倒されると消滅してしまうので、その方がしっくりくるからです。
ですが、ダンジョン飯に登場する魔物はそのすべてがダンジョン内に生息する動物だというのです。
厳密にいうなれば、モンスターとは空間内にある未知のエネルギー体である魔力が一定濃度存在するダンジョン内で適応できるように利己的に進化した遺伝子を持つ生体ということである。
この辺の私の考察は、リチャード・ドーキンスの『利己的な遺伝子』から発想を得ています。
さらに、後々になって判明するのですが、強い個体であるモンスターであるほど、ある一定濃度の魔力がないと生命を維持できないようです。
魔物にとって魔力は、人間でいうところの空気のような物になのかもしれない
この辺の記述に関しては、個人的に思うことがあります。
なんでそんな高濃度の魔力の中で、人間が活動していても人体に何一つ影響がでないのだろうかと。
この考察は、風の谷のナウシカの腐海から発想を得ています。
ですが、すでにダンジョン飯を読破している自分としては、一応ダンジョン飯での魔物がどういった存在なのか知ってはいるんですよね。
一応、最後の方のあたりで魔物がどのように生まれてくるのか語られていますので。
そこを読む限り、生物というよりは、やはり魔力によって変異した未知なる生物という考え方の方が正しそうなんだよね。
この辺りの設定に関しては、ちょっとだけ残念に思えて仕方がありません。
早速、倒した魔物でクッキング開始!
歩きキノコだけじゃ足りないからと、材料に大サソリを加えて早速魔物を材料に調理スタートです。
材料は以下参照
- 歩きキノコ 一匹(思考し意志を持つ生命体な以上、これは植物でなく明確な生体であるので本ではない)
- 大サソリ 一匹
- 水 適量
調理法は適当に切って水で煮るだけです。
ライオスは魔物に詳しいけど、さすがにその知識は料理にまでは精通していないみたいですね。
オタクらしく知識に偏りがありすぎます。
大サソリを適当に調理しようとしたとき、その手を止めるように何者かが声を張り上げた。
ドワーフの戦士『センシ(♂)』登場!
突然、大きな鉄鍋を背負ったドワーフが現れます。
現れたドワーフは、ライオスの大サソリを調理する手際の悪さにいてもたってもいられなかったようです。
包丁を取り出すと(形からして菜切り包丁だと推察)、あっという間に大サソリを解体してしまいます。
どうやら、このドワーフも魔物に精通しているらしく、歩きキノコも瞬く間に具材として調理してしまいます。
突然、現れたドワーフにエルフのマルシルは警戒心を露わにしています。
具材の種類の少なさから、ドワーフはダンジョン内(周囲は墓石で埋め尽くされていて、元は墓場であったもよう)に自生する植物を採取しようとすると、マルシルが猛反発します。
マルシルが大声をあげて抗議していると、頭上からスライムが落ちてきます。
スライムの粘体によって呼吸器を塞がれてしまったマルシルは窒息寸前になります。
ですが、スライムの生体構造に詳しいドワーフはいともたやすくスライムを倒してしまいます。
ドワーフはセンシと言い、十年間魔物食の研究をしているとライオス達に告げます。
大サソリと歩き茸の水炊きが完成!
茹で上がった大サソリは空が赤く染まり、どこからどう見ても甲殻類にしか見えません。
完成前にセンシは黒い液体を垂らしています。
恐らくは醤油、もしくは魚醤のようなものでしょうか。
なんにしても出来上がった料理は見た目にも美味そうです。
ライオスとチルチャックは平然と、魔物を口にします。
ですがマルシルだけが魔物を口にするのを躊躇っている模様です。
ですが、食欲に抗うことができずに、マルシルも結局は魔物の水炊きを食べてしまいます。
「うわ、美味しい!」口にした途端のマルシルの叫びです。
ダンジョン飯を勝手に考察:魔物食の倦厭は穢れ文化から?
マルシルはどうしてこれほどまでに魔物を口にするのを嫌がったのでしょうか?
作品中に登場するのだが、魔物食は地方によっては当たり前らしいです。
そこ辺りを勝手に考察していると、一種の穢れを忌避する文化に思い至りました。
この穢れに関する文化ですが、日本人である私達には馴染み深いものですよね。
我々日本人は本来、肉食文化が長い間タブーとされていました。
仏教による殺生を禁じる思想と、神道による穢れ観によって肉食が習慣的に禁じられてきました。
といっても、一部の動物は食べていましたけどね。
それに、山奥の村なのでは普通に食べていましたし。
ちなみにこの穢れ文化は西洋にもあります。
肉食文化が当たり前の西洋でも、屠殺は忌み嫌われていました。
屠殺を行う職業は、そのほとんどがその都市の厄介者が就くことになっていました。
そして、生き物の血で手を汚すそういった者達は、犯罪者のように忌み嫌われました。
例を挙げるのなら、皮剥ぎ職人(日本だと穢多)などになりますね。
魔物とは魔力によって変異したこの世ならざる邪悪な変異体。
たとえ食べても問題がないとしても、価値観から口にしたいとは思いたくないのが普通の人の反応だと思います。
新しい仲間を加えて、ライオス一行はダンジョンの下層へと降りていく
魔物食研究科のセンシ(ドワーフ♂)をパーティーに加えて、ライオス達は妹のファリンを救出するべくダンジョンの下層へと降りていきます。
センシはレッドドラゴンを材料に料理を作ってみたいようです。
そんなセンシの加入はライオス達にとって心強いものです。
これからライオス達はどんな魔物を倒して、どんな料理を作っていくのでしょうか。
まだ1話の前半部分ですが、ここで一旦区切らせて貰います。
1話後編の『タルト編』は後日に感想を述べて行こうと思います。
では、次回も私の勝手な考察と感想にお付き合いいただけると幸いです。
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