怪獣8号よりも面白い怪獣漫画『雷雷雷』を紹介

漫画

アニメ放送も終わりましたが、怪獣8号の人気はまだ続きそうですね。

ですが、私個人としては、怪獣8号ってあまり評価は高くないんですよね。

最初は面白そうだなって思ったのですが、バトル展開がしつこく続くようになったあたりから、読まなくなってしまったんですよね。

アニメに至っては、全く見ていません。

怪獣8号の魅力と失望

怪獣8号の設定は非常に魅力的です。

怪獣という存在、怪獣を倒す組織、そして怪獣を後片付けする業種、そこで働く主人公が怪獣に寄生されて怪獣に変身するという展開は、非常に興味深いものでした。

しかし、バトル展開が続くにつれて、私の興味は薄れていきました。

解りやすくいうならば、ドラゴンボールZにおける『フリーザ編まではまだ楽しめた』という個人的な評価で解って貰えると助かります。

おすすめの怪獣漫画『雷雷雷』

そんな中で見つけたのが、怪獣漫画『雷雷雷』です。

この漫画は、私にとって非常に面白いものでした。

この漫画ですが、『怪獣8号』と類似する点が多く見受けられていますが、個人的にはストーリー性においては『怪獣8号』よりも面白いと思っています。

怪獣8号』との類似点を交えながら、『雷雷雷』の面白さと魅力を紹介していこうと思います。

女の子がUFOにキャトられて、気づいたらエイリアンと合体させられていた!?

 

動画引用元:『雷雷雷』コミックス1巻発売記念PVより。

このキャトルミューティレーションされている女の子が、物語の主人公:市ヶ谷スミレ(17歳)です。

『雷雷雷』の物語は、エイリアンとの戦争から50年が経過した未来を舞台にしています。

宇宙人との戦争に勝利しましたが、地球には宇宙害獣と宇宙害蟲という外来宇宙生物エイリアンの脅威にさらされることとなります。

彼女は父親の借金返済のために、エイリアンを駆除する民間の駆除会で働く普通の女の子でした。

ですが、ある日の出勤途中でUFOにさらわれたことをきっかけに、彼女の日常が一変してしまいます。

UFOにキャトられたスミレは、そこでエイリアンに合体させらえたことでエイリアンに変身する能力を得ることになります。

『雷雷雷』と『怪獣8号』の類似点

1.世界観の類似点

雷雷雷』の世界では、世紀末に勃発した宇宙人との戦争に勝利しましたが、地球には宇宙害獣や宇宙害蟲といったエイリアンの脅威が残っています。

一方、『怪獣8号』では、怪獣の定期的な襲撃によって、人類は多大な被害を被っています。

2.特殊な組織や企業の存在

両作品とも、異形の存在に対処するための専門的な組織や企業が登場します。

  • 雷雷雷』では、エイリアンを駆除する為の宇宙害獣(害蟲)駆除会社が存在しています。これは民間企業として、宇宙害獣や宇宙害蟲の駆除を行います。スミレはそんな駆除会社の一つである「サオトメバスターズ」なるブラック企業で働いています。
  • 怪獣8号』では、怪獣の襲撃に対処するための防衛隊が組織されています。そして、防衛隊によって撃退した怪獣の死体処理をするモンスタースイーパー株式会社が存在しています。主人公のカフカはそこで働く清掃員でした。

3.主人公の特殊能力

両作品の主人公が、エイリアンor害獣に寄生されて変身能力を得る点も共通しています。

  • スミレはエイリアンと合体することで、エイリアンに変身する能力を得ます。
  • カフカは怪獣に寄生されたことで、怪獣化する能力を持ち、怪獣としての力を使って戦います。

雷雷雷』と『怪獣8号』は、エイリアンや怪獣という異形の存在と人類の戦いを描いた作品として、世界観やテーマに多くの共通点があります。

これらの類似点は、作品に深みと魅力を与え、読者を引き込む要素となっています。

次の見出しからは、『雷雷雷』と『怪獣8号』との違う部分を紹介していこうと思います。

『雷雷雷』と『怪獣8号』の違う部分

1. ストーリーテリングとキャラクターの深み

『雷雷雷』は、主人公スミレの個人的な成長と内面的な葛藤に焦点を当てています。スミレがエイリアンに寄生され、エイリアンに変身する能力を得るという設定は、彼女の内なる強さと困難を乗り越える姿を描くための象徴です。彼女の家庭環境や働く環境が物語に大きな影響を与えており、特にネグレクトを受けていた過去が彼女の行動や決断に影響しています。

『怪獣8号』は、カフカの自己実現と夢の追求に焦点を当てています。カフカが怪獣に変身する能力を得たことで、彼の内面的な葛藤や周囲との関係が描かれますが、物語の中心はバトル展開に重きを置いています。カフカの成長と戦いを通じて、読者はスリリングなアクションを楽しむことができます。

2. アクションとドラマのバランス

『雷雷雷』は、アクションとドラマのバランスが巧みに取れています。エイリアンとの戦闘シーンはありますが、スミレの感情的な旅路や人間関係に焦点が当てられており、ストーリーテリングが非常に豊かです。この点が、読者にとって深く感情移入できる要素となっています。

『怪獣8号』では、バトルシーンが物語の大部分を占めており、特に迫力のある戦闘シーンが多く描かれています。このため、アクション好きの読者には魅力的ですが、バトル展開が続くことで、物語の進行が遅く感じることもあります。これが、一部の読者にとっては興味を失わせる要因となることがあります。

3. テーマの深みと社会的背景

『雷雷雷』は、エイリアンとの戦争やその後の社会的な影響を描くことで、現実社会の問題や人間関係に対する深い洞察を提供しています。特に、スミレの家庭環境や経済的なプレッシャーが物語にリアリティを与え、読者に共感を呼び起こします。

『怪獣8号』は、主にエンターテイメントとしての怪獣アクションを提供することに重点を置いています。カフカの個人的な夢や成長が描かれていますが、社会的背景やテーマの深みについては、比較的浅く描かれています。このため、純粋にアクションやスリルを求める読者には適していますが、深いテーマや社会的背景を求める読者には物足りないかもしれません。

まとめ

雷雷雷』と『怪獣8号』は、両者ともにエイリアンや怪獣との戦いを描いた魅力的な作品ですが、それぞれのアプローチやテーマの深さには大きな違いがあります。

雷雷雷』は、キャラクターの内面的な成長と感情的なドラマを重視し、社会的な問題や人間関係に深く切り込んでいます。

一方、『怪獣8号』は、迫力のあるアクションシーンとカフカの自己実現を中心に据えた物語です。これらの違いが、読者の好みに応じて評価が分かれるポイントとなっています。

個人的な意見ですが、アクション重視の作品って最初は面白くてもすぐに飽きちゃうんですよね。

怪獣8号は決して『つまらない』とは全く思っていません。

ですが、ギャグもドラマもバトルもある『雷雷雷』の方が、総合的に面白いと思ってしまいます。

何よりも『雷雷雷』のエイリアンに関する設定が面白いんですよ。

最新話でちょっと出たんですけど、エイリアンが非常に価値の高いレアメタルのような存在として位置づけられているっぽいんですよね。

その話を読んでいた時に、ふと頭によぎったのが『ハンターハンター』の暗黒大陸だったんですよね。

企業はエイリアンを災害を招く害悪な存在と見ながらも、巨大な利益を生む金卵を産む鶏としても扱っているあたり、これからのお話の展開に期待できそうです。

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